【2020年受験レポ】「色彩検定」と「カラーコーディネーター検定」に1か月×独学で合格した話

こんにちは、ボーノの嫁です。

2020年11月に色彩検定3級とカラーコーディネーター「スタンダードクラス」を受験し、一発合格しました!

1か月の勉強期間かつ独学でも合格できたので、今回はそのことについて書きたいと思います。

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目次

色彩検定とは

色彩検定は、1990年から始まった、公益社団法人色彩検定協会主催の試験です。今年で30年目ですね。

国家資格ではなく、文部科学省後援の公的資格だそうです。

階級は1級・2級・3級・UC級(色のユニバーサルデザイン)に分かれています。

試験は年に2回(夏季と冬季)で、1級だけは冬季にしか行われず、かつ2次試験があります。

マークシート式の70分試験で、70%が合格ラインと言われています。

色彩検定3級で学ぶ内容は、ざっくりですが、色の基礎、色の表示の仕方、好ましい色の組み合わせ(配色調和)やファッション、インテリアの配色です。

さらに詳しく知りたい方は、色彩検定の公式サイトから、テキストの目次をご参照ください。

カラーコーディネーター検定とは

カラーコーディネーター検定は、東京商工会議所主催の試験です。こちらも国家資格ではありません。

試験は年に2回(夏季と冬季)で、1級だけは冬季にしか行われません。

また、2020年6月から、カラーコーディネーター検定は全面リニューアルされています。

今までは1級(ファッション色彩/商品色彩/環境色彩)・2級・3級に分かれていましたが、2020年からスタンダードクラスとアドバンスクラスの2クラスに分かれることになりました。

しかも、2020年6月は新型コロナウイルスの感染拡大により試験が中止になり、幸か不幸か、リニューアル後一発目の試験を受けることになりました。

カラーコーディネーターで学ぶ内容は、色彩検定よりも商業寄りと感じました。

公式テキストはこちら

受験の動機

色彩検定3級とカラーコーディネーター検定スタンダードクラスの試験勉強をしてみて感じた大きな違いは、

  • 色彩検定:色の組み合わせ、色彩の調和の論理を学ぶ
  • カラーコーディネーター検定:商業のため色彩の原理や表示方法、測色方法を学ぶ

といった違いを感じました。

ピンとこないかもしれませんが、問われる知識はカラーコーディネーター検定の方が断然多く、圧倒的に暗記科目だと感じました。

また、学生時代に学んだ理科や物理の知識が試されると思います。(特に目の細胞構造や測色分野)

私はもともとイラスト制作やパーソナルカラー診断への興味から色彩の勉強をしようと思い受験しました。

結果としては、色彩検定の方が、学びたかった内容により近かったと思っています。

[box04 title=”どちらから受けるべき?”]

先に試験日を迎える色彩検定から勉強に入ったのですが、色彩検定3級の内容をカラーコーディネーター検定スタンダードクラスでは包括しているように感じたので、両方受験を目指して初めて&短期間で勉強する方は、色彩検定から勉強するのをオススメします!

[/box04]

独学で合格できる?テキストの選び方

結論から言って、3級及びスタンダードクラスは独学で合格できます。

2級、アドバンスコースも独学で合格は可能だと思います。

1級も独学で合格されている方のブログもありますし、ALL独学でもいけるかもしれません。

いずれの検定も公式テキスト&問題集が出版されています。

特にカラーコーディネーター検定は今年の試験リニューアルが行われたことで、問題の傾向や試験範囲の指標になるのは公式のテキスト&問題集しかないと思われましたが、結果的には旧3級の市販のテキストのみで合格できました。

より確実にと思う場合は公式テキストを選ぶことをおすすめします。

参考に、私が使用したテキストを紹介します。

1回で合格!色彩検定3級テキスト&問題集 西川礼子著

これで合格!カラーコーディネーター3級 都外川八恵著

市販のテキストには発行年月日が記載されていないものも多いので、なるべく新しいものを選ぶべきですが基本的な知識・解釈に変わりはないと思いますので、私はやや古いものを選びました。

テキストが重版されている場合もなるべく新しいものを選びましょう。

誤字が多かったり、問題の選択肢に同じものが2度出てきた時はその時点で集中が途切れます(私の場合)。

カラーコーディネーターの公式新テキストは誤植等によりすぐに第2版が出たそうですし、誤字の少ないテキスト選びは結構大切かと思います。

勉強時間は?合格のためのポイントは?

色彩検定

11月8日の受験のため、10月の頭から勉強を始めました。

まずはテキストを流し見で1周し、平日のうち週2~3日のそれぞれ1時間程度と
土日のうち2時間程度を勉強にあてました。

全部で20~25時間程かと思います。

問題集は購入せず、テキストの巻末についている1回分の模試しかやっていません。
模試を1周し、「これだけマスターすれば合格できる」とすぐに感じました。

それは

  • PCCS24色相環
  • PCCSトーン図

です。この2つを何も見ずに書けるようになれば、割と合格は簡単です。

実際私も、試験当日に試験用紙の空いている欄に書いたものを見ながら答えを選んでいました。

さらに合格を確実にするために覚えるなら「色相配色の種類」を覚えるといいと思います。(隣接色相配色や中差色相配色など)

次点で「対比の種類」でしょうか。

色彩検定3級の知識は広く浅く一般的なものが多いため、普段日常で感じている「色」の論理を学ぶことができ、日常生活が豊かになるような知識も多いので、楽しく勉強できたと思います。

実際の試験は70分ありますが、手ごたえはあったので試験開始後40分ほどで退出しました。

その日の夜、解答速報を出している民間サイトがあるので仮採点をし一旦ひと安心。

後日、公式での合格発表で合格を確認した後、公式の解答発表を見て採点してみたところ、結果は88/95点(92.6%)でした。

カラーコーディネーター

カラーコーディネーター検定の試験は11月29日でしたが、色彩検定受験後に勉強を開始しました。

テキストを開いてみるとあまりの暗記の多さに始めは心が折れかけましたが、まずはテキストを1周流し見すると色彩検定と重複する範囲が多いことが分かります。

しかし全体的に色彩検定より深い知識が求められるなという印象です。

[box04 title=”突然ですが”]

私は暗記が大の苦手です。

どちらかといえば書いて覚えるタイプなので、当初は手持ちのノートにテキストをまとめ直しながら覚えるつもりでしたがボーノに勧められて導入したiPadアプリが最高に優秀だったので共有します。

GoodNotes5です。iPadユーザーで入れていないなんてありえないと言われるあのアプリです。

GoodNotesでは文字の切り貼り、コピー、マーカー、画像の挿入あらゆることが簡単にできます。

実際、テキストをまとめる用のノートと問題の解答用紙用のノートを作成しとても効率的に勉強できました。

特に色名の勉強では慣用色名とその色を一致させるなど、視覚的に情報を得る必要もあるので、GoodNotesが本当に役立ちました。

私が実際にまとめた実際のノートの一部をお見せします。

※都合により一部ぼかしてあります。

[/box04]

 

実際の試験は2時間制ですが、こちらもだいたい40分ほどで退出しました。

手ごたえはない問題もありましたが、不安な問題をすべて落としていても7割は得点できていると思ったので潔く諦めました。

こちらは色彩検定とは異なり、合否発表の際に各設問の得点を出してくれます。

結果は…82/100!落としたと思った問題も、いくつか正解していたようです。

ちなみに平均点は77.9点、合格率は72.3%だったそうです。(スタンダードクラスの話ですが)

資格取得のメリット

いずれの試験も、アパレルやメイクアップアーティスト、デザイナー、印刷業、商品開発などの職種の方の受験が多いようです。

色彩検定の受験者データを見ると、色彩検定は大学生や専門学生の受験が多いようです。

文部科学省後援の資格ですし、就職時に資格を取得していることが強みになりますね。
https://www.aft.or.jp/feature/index.html

社会人にとっては、これらの資格を取っていると一部手当に反映されるなどのメリットもあるようです。

私はといえば特に本業に関係なく、趣味で受験した資格なので残念ながらお金にはなりませんが、

  • 日ごろから興味のある「色」の分野についての勉強が楽しくできた
  • 日常の服や雑貨の買い物、また制作活動などで、色の組み合わせを意識する知識が身についた
  • 就職試験以来、久しぶりの試験を受けるという体験ができた(合格という成功体験)

など、これからの生活に役立つ知識が得られたと思います。

受験の感想

試験自体はテキストを読み込んでおけばそれほど難しくないと思います。

ファッションやデザインが好きだけど、配色にはセンスが必要……センスがほしいけど自分にはない……と思っている方にこそ勉強してほしい分野です。

配色はセンスではなくロジカルだということがわかると思います。

検定料が少し高いので気軽に受験するのは少し気が引けますが、テキストを眺め見るだけでも新たな発見があって楽しめると思います!

個人的に受験してよかったと感じたのは、試験という存在自体が元々好きではなかったのですが、今回、一番下の階級であっても合格できたことが成功体験となって、勉強に対するモチベーションが上がったと思います。

自分の好きな分野の勉強を、GoodNotesなどの便利な道具を使って勉強したことで勉強の楽しさ、新しい知見が得られる喜びを感じることができました。

次は2級及びアドバンスクラスに挑戦したいと思います。

またまったく別の分野の資格試験も受けてみたいと思いました。

おすすめの資格があれば教えてください♪

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